
こんにちは!ひろみお夫婦(@hiromio_blog)です。
2日目の朝、私たちは高速鉄道に乗り込み、ウズベキスタンの古都ブハラへ向かいました。
1000年以上の歴史が息づくこの街は、まさに旅人が憧れる場所。ここから、まるでRPGの世界に入り込んだかのような、ブハラ旧市街の街歩きが始まります。
壮大なモスクやミナレット、活気あふれるバザールなど、胸アツな体験の数々。
この記事では、そんなブハラでの1日を、たっぷりの写真と共にお届けします。

この記事のポイント
✅ブハラ観光のモデルコース
✅世界遺産の見どころと歴史
✅お土産選びのポイントと値段
✅民族舞踏ショー
✅昼と夜で違う街の雰囲気
2日目の日程
- 7時45分タシケント駅
- 8時29分高速鉄道利用でブハラへ
- 12時46分ブハラ駅着
- 13時30分昼食
ウズベキスタン料理「焼きラグマン」
- 午後世界遺産ブハラ市内観光←今回のブログはここから
イスマイール・サーマニー廟
アルク城
カラーン・モスク
カラーン・ミナレット
ミルアラブ・メドレセ
タキ・バザール - 19時00分ナディール・ディヴァンベキ・メドレセ(夕食)
民族舞踏ショーを観ながら夕食
- 20時00分ブハラ市内散策
- 21時00分ブハラ市内夜散策
異国情緒あふれるブハラへ!1000年の歴史が息づく街歩き
イスマイール・サーマーニー廟
イスマイール・サーマニー廟は、ブハラ最古の建築物の一つで、なんと1000年以上も前に建てられました。日本の1000年前というと平安時代ですね。
この廟の最大の魅力は、その美しいレンガ造りです。光の当たり方で模様が繊細に変化する様子は、まるで芸術作品のよう。約1000年前の職人たちの精緻(せいち)な技術と芸術的センスに、ただただ感動しました。



荘厳な廟と、周囲の公園の穏やかな緑のコントラストも印象的です。歴史の重みを感じさせながらも、どこか心安らぐ雰囲気を持っています。

近代までこの建物は土の中に埋まっていて発掘されたそうだよ!
歴史を感じます!
アルク城
ブハラ旧市街の中心にそびえるアルク城は、この街の歴史そのものを体現している場所です。「アルク(Ark)」はタジク語で「城塞」を意味し、その名の通り、歴代の君主の居城や要塞として機能してきたそうです。

長い歴史の中で幾度も破壊と再建を繰り返し、現在の姿は18世紀に再建されたものです。一歩足を踏み入れると、要塞としての威厳が感じられ、高くそびえる城壁がかつての権力と歴史の重みを物語っていました。城内は現在、博物館として整備され、ブハラ・ハーン国の栄華やロシア帝国の支配下の歴史を学ぶことができます。


特に印象的だったのは、城壁の上から見下ろすブハラの街並みです。青い空の下、日干しレンガの建物が広がる旧市街の景色は、まるでRPGの世界観を切り取ったかのよう。この風景が、旅の冒険心を掻き立ててくれました。


カラーン・モスク
ブハラ中心部、ポイ・カラーン建築群の中にあるカラーン・モスクは、そのスケールに圧倒されます。「カラーン(Kalon)」はタジク語で「大きい」を意味するそうで、その名の通り、広大な中庭は1万人もの信者を収容できる規模だというから驚きです。



特に印象的なのは、モスクの回廊です。 208本の柱が支える288もの小さなドーム屋根が連なっており、その一つ一つが繊細な模様で彩られています。


カラーン・ミナレット
そして、カラーン・モスクの隣にそびえ立つのが、ブハラのシンボル「カラーン・ミナレット」です。高さ46mのこの塔は、約1000年前に建てられたにもかかわらず、その美しいレンガの装飾と完璧なプロポーションを保っています。

かつてはシルクロードを行く隊商の道しるべであり、また罪人の処刑場でもあったという、両極端な歴史を持つミナレットを眺めていると、この場所が持つ歴史の奥深さを感じずにはいられませんでした。
ミルアラブ・メドレセ
残念ながら工事中で足場が組まれていた「ミルアラブ・メドレセ」。
今も現役で学生が学んでいるイスラム神学校です。真夏は暑いため現在は夏休み中とのこと。外から見学することしかできませんが、その荘厳な姿には、思わず心を奪われました。
特に目を引くのは、緻密なタイルと幾何学模様の装飾です。 鮮やかな青と緑のタイルが織りなす模様は、イスラム建築の魅力が、すべてこの装飾に凝縮されているようでした。約500年前に建てられたとは思えないほど色彩が鮮やかです。

タキ・バザール
ブハラの旧市街には、タキと呼ばれるドーム型の市場がいくつか点在しています。これらはかつて、シルクロードの隊商が行き交い、様々な商品が取引された場所です。
タキ・ザルガロン、タキ・サラフォン、タキ・テルパク・フルシャンといったドームは、それぞれ金細工、両替商、帽子屋といった特定の商人が集まっていた場所だそうで、今もその名残を感じることができます。

ドームの天井を見上げると、光が差し込む小さな窓があり、幻想的な雰囲気を醸し出しています。その下では、昔ながらの職人が手作りの品々を売っており、伝統工芸の美しさに触れることができます。
シルクロードの時代から続く商いの歴史が、このドーム一つひとつに詰まっているようでした。
私もここでブハラならではのお土産を購入。そのお土産とお店を紹介します。
ブラックスミス・ワークショップ
ガイドさんおすすめのショップで、ウズベキスタンの伝統的な鍛冶職人の工房です。特に、ブハラのシンボルであるコウノトリをかたどったハサミを製作していることで有名です。

コウノトリは、ブハラでは古くから「豊作」や「幸せ」をもたらす縁起の良い鳥として人々に親しまれてきました。その優雅な姿と、毎年同じ場所に巣を作る習性から、家庭の平和や子孫繁栄の象徴とも考えられています。このため、ブハラではコウノトリをモチーフにしたお土産、特に「コウノトリのハサミ」が有名で、お土産屋さんで見かけることが多いです。

ブラックスミス・ワークショップは以下3種類のコウノトリハサミが置いてあります。
・シルバー
・ゴールド
・チタン
また、オスとメスで形が違い、オスはトサカがありメスはトサカがないです。
今回、私が購入したのは一番安価な「シルバー」の「オス」で、お値段は25ドルでした。

スザニ屋さん
スザニは、ウズベキスタンやタジキスタンに伝わる伝統的な刺繍布です。ペルシャ語で「針」を意味する「スザン(Suzan)」が語源とのこと。
元々は嫁入り道具として、母親や女性の親族が娘のために愛情を込めて作り、代々受け継がれてきました。そのため、それぞれの模様には、家族の幸福や子孫繁栄、邪悪なものから身を守るといった願いが込められているそうです。ザクロ、花、太陽、月といった自然や宇宙をモチーフにした模様が特徴的です。
ガイドさん曰く「スザニ」はブハラで購入するのがおすすめとのことで、紹介してもらったスザニ屋さんでトートバッグを購入。お店の名前が分からないのですが「ブラックスミス・ワークショップ」があるドーム内にあります。


ブハラはザクロモチーフが代表的な柄とのことで、私もザクロにしました!
かわいくてお気に入りのバックです。
お値段は25ドルでした。カードでも支払うことは可能なのですが、手数料が上乗せになってくるので現金購入をおすすめします。
ポーチとかもあったので、購入しておけばよかったと日本に帰国してから後悔。

ナディール・ディヴァンベキ・メドレセ
ブハラのラビハウズ広場にある「ナディール・ディヴァンベキ・メドレセ」は、17世紀に建てられた歴史的な建物です。

このメドレセの最大の特徴は、正面のアーチ型入口に描かれたタイル装飾です。通常、イスラム建築では偶像崇拝を避けるため、人や動物の描写はほとんどありません。しかし、このメドレセでは、太陽を背にしたライオン(または虎)、そして鹿や鳳凰が描かれています。これは非常に珍しく、この建物が特別な存在である理由の一つです。
現在は現役の神学校ではありませんが、内部は様々なお店が並ぶお土産屋さんのマーケットになっており、観光客で賑わっています。夜には、中庭で民族音楽やダンスのショーが開催されています。

民族舞踏ショー(夕食)
ナディール・ディヴァンベキ・メドレセ内で開催される「民族舞踏ショー」を鑑賞しながらの夕食です。
ショーのハイライト
・伝統的なダンス
・伝統楽器の生演奏
・ファッションショー
メドレセという歴史的な空間で、ウズベキスタンの伝統文化に触れることができるこのショーは、旅の良き思い出となりました。


夕食はウズベキスタンの伝統料理です。
私たちの時は、カボチャを詰めたパイ風のサモサや複数のスパイスで焼かれた歯ごたえのあるお肉などが提供されました。


夕暮れから夜にかけてのブハラ散策
日中の強烈な日差しが和らぐ夕方から、街はまるで魔法にかかったかのように、がらりと表情を変えるんですよ。昼間の静けさが嘘みたいに活気に満ちて、とってもロマンチックな雰囲気に包まれます。
夜のブハラは、ただ美しいだけではありません。ラビハウズ広場の池の周りには、カフェやレストランの明かりが灯り、人々で賑わいます。池の水面に映る建物の光を眺めながら、ゆったりとディナーを楽しむのも最高ですね!


また、タキ・バザールも夜遅くまで営業しているので、お土産探しをゆっくり楽しめます。


さらに夜の闇が深まると、ブハラの歴史的建造物はライトアップされ、昼間とは全く異なる顔を見せます。ライトアップされた姿が息をのむほど美しく、特にポイ・カラーン建築群は、本当に圧巻でした。


まとめ
ブハラの旅は、想像以上の感動がありました。イスラム建築の美しさと、シルクロードのロマンが詰まったこの街は、忘れられない思い出になりました。
2日目の旅はこれにて終了。
3日目は、いよいよ旅のハイライトであるサマルカンドへ移動します。次回はサマルカンドの旅行記をお届けするので、お楽しみに!
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